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郡山椿油の販売ルートはどうなっているのか。

自分の暮らしの中に息づいていることが、そのまま仕事に還ってゆく。
デザインを仕事にするって、自分がどう暮らしているかを日々精査してゆくことだと思う。

自分が大切にしたいこと、好きなことだけをまっすぐに見つめて、仕事で関わる人たちにも大切な暮らしがあることを思って、初めて仕事に心が宿ってゆく。


出雲大社赤藪
Camellia japonica ‘Izumotaisha-yabu-tsubaki’


数寄屋
Camellia wabisuke ‘Sukiya’


白孔雀
Camellia japonica ‘Shiro-kujaku’

鬱蒼とした薮庭に似合うお気に入りの椿を見つけては、年に一本、たまに二本と植えるようになっていたところに、なぜか椿油のデザインの依頼がやって来ました。

しかも、近所の自治会の人たちが人海戦術で集めた椿の実を、非加熱生搾りしたもの。廃屋になっているご近所に素敵な白藪椿が咲くのですが、ある時すべての実がなくなっていたことがあり、それもこの人海戦術が遂行されたせいだったらしい。
油の質的にも申し分なく、逆に言うと「このおっちゃんたちは原価と売価のことを考えているのだろうか…」という逸品(一応、売価とか卸値とか原価計算してるのかとか、しつこく言いました)。

でも、とりあえずの第一弾、ver.01をスタートさせねばと。

どこかのアンテナショップで売るとか、おしゃれカフェの鹿児島アイテムで並ぶとかではなく、自治会の口コミ大作戦らしいです。
「コピーして配るので、元になるチラシを作ってくいやらんどかい」というのも、鹿児島の夏の風物詩〈六月燈〉で売るからなんだそうです。きっと普通の運動会みたいなテントの下、長机の上に並べて、「がっついよか椿油やっど〜!」と声をかけるのかもしれない。

でも、私はなんだかこういう感じがいいなぁ…と、つい口元が緩んでしまうのです。
商品開発や地域おこし、ブランディングが溢れる中で、「自分たちで作って売っみろかい!」と手を動かして動くことで生まれた商品は、実生の椿が年数を経てやっと蕾をひとつつけるように、素直な樹形で育ってゆくと思うのです。

お問合せ・販売者
郡山校区コミュニティ協議会
Tel.Fax:099-295-3511

郡山椿油とネットで検索してもまったく出てきやしません(笑)
協議会へお電話していただくか(メールアドレスもない!)、私に会うことのある方はお使いしますので、ご遠慮なくどうぞ。