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健やかであること

2020年、あけました。
おめでとうございました。

穏やかな気候に恵まれたおかげで、ごく普通の年末年始をゆったりとしたペースで過ごすことができました。
それにしても日中20℃なんてことが続いたのは、決して良いこととばかりは言えない気がしますけれども。

恒例のこじんまりとした餅つきをし、小さく丸めた御供えを用意し、本物の薮に埋もれてしまった薮庭を少しばかり整え、バラの鉢を植え替えて。
それで私の心は十分に満たされた年越しとなりました。

あとは、12月に京都から連れ帰ってきたロマネスクハープを調弦して、リコーダー用に伸ばしていた爪を短く切り(長いほうが演奏する指がすらりと見えるかな?なんて)、ぽろぽろし始めたり。

吹く楽器と違って、夜、ちょっと弾こうかな…と音を出しても迷惑じゃないし、まだ片手の旋律遊びだけれど、たまに「ロマネスクは5度〜」なんて和音を出してはいい気分になったり(笑)

それにしても一音響かせることの心地よさは、リコーダーの音符の一音とはまた別の世界です。
「どこで演奏すると、このハープの音色がより魅力的かしら…?」
なーんて、妄想だけは早々と、いっちょ前に広がります。

今年も私は、おそらく、たくさんの素敵なお仕事に関わらせていただくことになりそうです。
日々の暮らしの中で大切にしなければと、改めて強く感じていること。それは、「自分自身が真っ直ぐに、力まずに、すっと立っていられること」です。
心身ともに健やかであることです。

デザイナー、ディレクターという「人と人の間に立って伝える役目」を引き受けるためにこそ、自分がすっと当たり前のように立っていられるよう、穏やかな毎日を過ごしてゆきたいと思います。

どうぞ2020年もご贔屓に。