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コンサートの再開

この春以来、企画が流れ続けていた人前での演奏、コンサートを再開しました。

毎年恒例となっていた、私が企画と出演をさせていただいているバロック音楽のリコーダーコンサートです。
このブログをあげている今、もうすでに会期中の1回目のステージを終えました。

ここに正直な気持ちを残しておこうと思います。

私もメンバーも、演奏はもちろんのこと多くの準備をしていましたが、想像以上に大勢のお客様が来てくださって、本番が始まる時の人であふれる光景が怖かったのです。
演奏に集中しきれなかった自分がいました。

あえて、客席としての椅子は設けませんでした。
美術造形作品展の中でのコンサートでしたので、作品を鑑賞しながら耳で楽しんでくださったらいいな…と思っていました。そのようにご案内もしました。

でも、皆さん演奏を「見たかった」ようなのです。

主催者の方々と、現場確認のリハーサル中。たくさんのバックアップを頂いています。

大勢の方が待ち望んでくださったことに対する嬉しい気持ち。
と同時に、いわゆるクラシックコンサートのように真面目に(?)聴くのではなく、空間に紛れて感じられる音色を楽しんで欲しかったというのは、私の勝手な理想なのだろうか…と。

週末にもう一度、同じ場所で、演奏します。

多くの方に聴いてもらうことは大きな喜びではあるけれど、心をほどいて聴いていただけるような音楽でありたいと、そんな気持ちが自分の中にあることを知りました。

ここに来て、中止にならなければいいな…と祈りながら。
今は、安全であることが一番優先されるべきことなのです。

それでももう一度機会をいただけるとしたら、仲間の音をしっかりと聴いて、感謝を込めて音色を描きたいと思っています。