アールエイチ・プラスではすべての印刷物の最終確認に「本紙色校」を行っています。
デジタル化に伴ってレーザープリンターや家庭版の廉価なインクジェットプリンターによるスピーディーな確認が進んだのと引き換えに、印刷物として仕上がったものを手にした瞬間「思っていた色と仕上がりが全然違う!」という声が次々と上がるようになっています。
色合いを近づけようとデザイナーが頑張っても、色は同じになりませんよと事前説明をしても、結局機械が違うんだから同じにならないことを理解しろ!というのはこっちの都合でしかないと思うのです。
便利な世の中になっても、最終の仕上がりかいいか悪いかですべては決まります。
では、どうすればいいのか…悩み続けて出した答は「初心に戻って本紙色校を出す」ということでした。
最終確認で本紙色校を出す(本番の紙に印刷機で刷ってみる)ことによって、「仕上がりと同じものをチェックできる」ということが可能です。また、「もう少しここに赤味を足したい」「透明感のある色にしたい」というような微妙なニュアンスを加味することも出来ます。
「ちょっと変わった紙に印刷してみたいけれど…どうなるか分からないので、いつもの無難な紙でいくしかないかな」という方にも、本紙色校があれば安心して欲しいデザインを実現できます。印刷の現場で経験を重ねて来られた職人の方々が、縁の下の力持ちとして支えてくださいます。
紙の種類は何百何千とあり、その選択からデザインは始まっています。
もし、今までに手にした印刷物で気になるものがあれば、その紙にチャレンジされることをおすすめします。またこちらからも、デザインにピッタリと合う効果的な紙をおすすめしたいと思います。そのためにも欠かせないのが本紙色校なのです。
さらに、大量に印刷される直前の、トンボや4版の文字が重なった一枚物の本紙色校を見る事が出来るというのは、デザインの仕事を依頼する人・される人だけが味わえる本当にドキドキわくわくの瞬間。
ぜひ多くの方に本紙色校を手にする喜びを味わっていただきたいと思います。
※本紙色校がなくても仕上がり確認に遜色がないと判断できる場合は、あらかじめその旨をお伝えし、料金の中から差し引かせていただいております。