守安功さん、守安雅子さんのCDが完成し、すでに多くの方のお耳に届いている頃かと思います。
演奏家の守安ご夫妻とのおつきあいが始まってまだ2年にも満たないのですが、表現するものとしての心構え、芯の強さと優しい心づかいに、私もたくさんの刺激をいただいています。膨大な経験値から生まれる音から見える景色や空気感は、表現者として感嘆するばかり。今回はCDのデザインを2枚、同時に引き受けさせていただきました。
ブックレットの原稿が濃すぎて…文字原稿が多すぎて、「ケースに収まらなくなるんじゃないか？」と思った瞬間がありましたが、なんとか読める文字サイズで組み上げることができました。小さなスリーブや盤面や、細かいところまでねちねちと。私もデザインの仕事となれば、守安さんに負けず劣らずしつこいんで（笑）
とにかくパワフルな守安さん。突っ込んだやり取りが深くなると、ぎょっとしたりひいてしまう人は多いかもしれません。でも、演奏を聴いたら一耳瞭然。あのしつこさは「濃すぎる愛情」。下町人情派の親分です。ライブも泣き笑いで「これは寄席か！」と突っ込み満載ながら美しすぎる旋律で泣かせにきます。こんな演奏ずるいなぁ…。
表紙に使わせていただいた絵を描いたヴィンセント・ブロドリックさんは、左官屋さんで笛吹き。2枚のCDの中には作曲された10曲が入っており、そのエピソードも楽しい。日々の暮らしや仕事をして、その中にあたりまえに音楽も共にあるのが私の理想でもあり、勝手に共感を覚えながら聴いています。
CDの発売記念コンサートが東京の近江楽堂でも開催されましたが、ちょうど西日本ツアーの流れで鹿児島にもいらっしゃるので、鹿児島でも企画してみました。ぜひ生の音をたっぷり楽しみにいらしてください。
「The Lighthouse in the Bog」
2018年6月3日（日）13：30開場／14：00開演
全席自由／￥2,500
Elder Herb & Antiques + Woodwork
鹿児島市本名町3554-1 099-800-3093（11：00〜18：00）
ご予約は〈エルダー〉さんへお願いいたします。
もちろん、リコーダートリオ「Yanakita Piccolini」ももれなく賛助出演でございます。