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森の中のレストラン(準備中)

「森の中にあるようなレストランを作りましょう」。
まさに夢物語のようなお話のはじまりは、もう3年以上も前だった気がします。でも、お仕事としての始まりはそこだったとしても、私自身の暮らし方や身の回りのものに対する思いは、ずっと変わらぬまま。関わる方も、これからご近所になる方も、ずうっと長いことご縁のある方ばかりです。

「この感じ」をお仕事として反映する役割(まるごと全部考える係)を頂いてしまい、かなりびっくりしています。夢のようなお話ですが、仕事として形にするわけですから、こつこつと自分で手を動かし、関係者との会議を重ね、作ってゆくしかありません。熱く語ることも大事な時がありますが、デザインという仕事は一見かっこ良さげながら、98%くらいは一人で黙々です。

いままでの自分の中にある抽き出しから、色んなものを引っ張り出して並べたり、重ねたり。
直感的にも経験的にも「これはこっち」と分かることもずいぶん増えてきたので、「きゃーーー!」と焦ることもなく、わりとさくさくと実務に入っています。梅雨を前にようやく書類的図面的な段階を過ぎて、いよいよ「中味」「ソフト」の段階へ入ります。
先を見越しての動きも先行しています。カメラマンやライターさんと前倒しで予測していっぱい現場に足を運んで、一緒に畑をわさわさしたり。料理を食べたり、自分でもいっぱい料理をしてみたり。
関係者とコミュニケーションを図るというよりも、まぁ、これは単に自分の趣味や興味なんだと思いますが…。年に一度しかこういう光景は巡って来ないので、先を読んで一年前に撮影しておくのがよいのではなかろうか?と。

最近、自分の庭を意識的に「薮庭」と称しているのも、メンテナンスのしやすい植栽を自分が実践したいということと、「レストランの森のメンテナンスをスタッフがやる暇があるのか?」と想像すると…それは年間を通して計算された植栽にしないとマズいよね〜(汗)というところから来ています。
最終的には私が「謎の緑のおばさん」と称して、剪定鋏持ってパートに行く、という手もあるし。

そんなわけで、ちょっと楽しい情報漏洩でした。こんな感じのお仕事の経過報告もたまには良くない?