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めだか屋さんにはなるまい。

最近の自分のやっている仕事を見回すと、「いったい私は何屋さんなんだ?」と不思議な気分になります。
アートディレクターでデザイナーなんだけど、なんで山間部に散在するの畑の正確な配置図を作ろうとしていたり、食器や厨房機器の下取り買い付けの段取りをしているのでしょう?
こないだはメニュー開発試作会の記録進行役でした。
これはどう請求書を出したものか…要相談だなぁ…(お仕事なのでですね! 笑)。

もうじき共和国の商品開発デザインも始まります。
コーディネーターさんと大統領を交えての顔合わせも近い。
こんなくすっと笑いがこぼれるような仕事を「一緒にやりましょう!」と振ってくれる人がいるのも面白すぎて。

どんな道筋でいけばいいのか、誰と相性が良さそうか、時間的な割り振りはどうすればいいのか。その場でどんどん判断していけるのは、一人で立っている自営業だからなのかもしれません。
判断と結果はすべて自分で背負えばいい。

どんなに思いもよらない変化球が飛んで来たとしても、驚く事はなくなりました。
私に球を投げてくる人は、とてもまっすぐでスピードが速い。気持ちのいい球筋です。
そして、勇気のある素敵な人ばかりなので、あっちにこっちにと気持ちよく投げ返せるような自分でありたい。

さて、日本の夏ということで、我家の窓辺のめだかをご紹介します。
増えすぎないよう小さな容器(子どもがカブトムシとか飼うくらいの)を4つと、ガラスの器を2つ。卵を産んだら、拾って水を入れたジャム瓶に入れておくと孵化します。
寿命が2〜3年なので、親めだかの特徴を引き継がせながら、時には別の血筋(2匹とかちょっとだけ買い足します)を混ぜて修正しながら、命をつないでいきます。

これも頑張りすぎると、めだかがぶわっと増えて、庭に大量のコンテナが並んで水換えや選別に明け暮れる羽目になることもあるそうな。恐い恐い…。
確かに針のような稚魚がわちゃわちゃ泳ぎ出して、色が出てくるのは楽しいものだけど、「間違ってもブリーダーにはなるまい!」と心に誓って、可愛らしい趣味にとどめているめだかです。
エアレーションも不要で、水草など浮かべれば日本の夏にはよく似合います。

めだかと仲良く暮らすには「毎日よく見て、ちょっとした変化に気づいてあげること」。
難しい事ではないけれど、何事にもこれって大切だったりするよね?と、小さなめだかが教えてくれているようです。