長島美術館の「ぞ展」にて、Yanakita Piccoliniで演奏してまいりました。
リコーダー三本での演奏がどこまで出来るのか…表現としてどこまで可能なのか。演奏する仲間の力をもらって、プログラムの構成と、気持ちよく音の広がる会場の選択でコンサートを企画しています。
呑気な直前リハーサル。今回ほど練習で合わせられなかった本番は初めてでしたが。無事に当日を迎えられてなにより。
何よりも大切にしたいのが、来てくださる方を大切に思って演奏すること。そしてお互いにリラックスで。
聴いてくださる方は実に様々で、見た目も年齢も関係なく、それぞれの人生を持ってこの場に来てくださっています。
そのお一人お一人と直接話をすることは出来ないけれど、心をこめて一音を空間に出して、伝えてゆきたいと感じている最近です。
私は美術の世界で生きて来たので、音楽に関しての基本が分かっていない素人だと思います。でも、音楽の世界に触れるようになって、あまりにも残念な演奏家さんたちの姿をたくさん見てしまいました。(偶然、たまたま、音楽を愛して生きている人ではなかったのかもしれません…。)
それが仕事として、プロとして生きる術なのだとしたら、私は永遠に近づくのはやめようと誓いました。
アマチュアの、音楽を愛するものとして、自ら音楽の世界を求めて学び、日々まっすぐに練習し、伝える場所は自分で作ればいい。表現するのに美術も音楽もないんじゃないの?
そう思いはじめたら、音で思いを伝える素敵な場所は、自分の表現者としての居心地のいい場所は、あちこちにたくさんあることに気づきました。
かわいらしい笛吹き仲間とも出会いました。
一緒の本番は、ほんとうに楽しかった!
11月はなかなか強烈な、本音でしか立ち向えないアイリッシュとバロックの演奏家、守安功さんと雅子さんをお迎えして、鹿児島での演奏会を企画しています。
前後の時間を利用しての、爆笑するような目から鱗のレッスンも興味深く、自分の中から新しい音や表現が引っ張り出されてくるのです。
大人になってからの本気は、なかなか本気にもほどがあるというか…体力がいりますわねぇ。
こちらのご案内はまたあらためて。