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オリーブの国から

「南さつまオリーブ共和国」よりご依頼をいただき、ロゴマーク、パンフレット、PR関連一式のデザインを担当させていただきました。
「花田さん、こういうの好きかな? と思って(笑)」
と、ちょっと変わったお仕事を振ってくださるコーディネーターさん、さすが、分かっていらっしゃる。

鹿児島でもオリーブの生産を推進しているのだな、と知ってはいましたが、どうしてもたくさんの実がつく(商品化出来る)イメージが持てずにいました。
この仕事の機会を通じて学び、知れば知るほど、確かに鹿児島でのオリーブ生産は難しそうです。
ただ、未来への夢を描くにはぴったりの、美しいロマン溢れる世界だと感じています。

この「南さつまオリーブ共和国」の大統領や閣僚の皆さんとの会議はいつも笑いに満ちており、喋っている言葉はがっついかごっま弁なのですが、陽気なイタリアのおやじたちという感じです。

私があまりにもオリーブの植栽や剪定に突っ込んで質問をするので、「いっそ国民にならんね!」と大切なオリーブの実や、試作品のオリーブの新漬けを御下賜いただきました。(←美味しいものに弱いと速攻で見抜かれる…)

小粒だけれど新漬けにしたらとても美味しい「ネバディロブランコ」。
「苛性ソーダを使わなくても出来る・・・かもしれない!」
という超不確実情報と共にどさっと持ち帰りましたが、いくら経っても渋が抜ける気配なし…。
うーーーん。
やはりオリーブの加工はハードルが高いのであった。

さぁ、いつになったら光り輝く「南さつまオリーブ共和国産オリーブオイル」を搾れる日が来るのかはわかりませんが(笑)、デザインというお役目でかっこいいおっちゃんたち…ととと…大統領をはじめとする閣僚のみなさまを応援したいと思う次第です。

私もとりあえず、オリーブを植えてみようかな。
完熟の実を1時間ほど揉み潰して搾る自家製オリーブオイルが、可能性としてはいちばんありだと思うのですが、やっぱり労力の割には大変そうな予感しかしません(笑)

オリーブは電卓叩いて生産性や商品化を追うよりも、やっぱり夢やロマンを売る未来への商品と考えるべきかもしれません。
それはそれで、「商品化!地域おこし!」で次々と結果を急ぐ今の鹿児島に必要な(そして、じつは一番大切にすべき!)本来あるべき商品づくりの視点だと思います。

最近すっかり食いしん坊チームとなってしまった「Table of Smile」さん。
現場から育ってきた方の食関連のコーディネートは、ほんとうに頼りになります。
そして、彼女もやたらと仕事が早い(笑)