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続・多言語対応のデザイン

3月にアップしたレストランシリーズに続き、観光案内の5カ国語対応リーフレットが完成しました。
両方合わせて10種類、とにもかくにも完成にこぎつけたのは、コーディネーターさんの粘りがすごかったおかげです。
情報の整理整頓、仕事に関わる人をまとめる交通整理あってこその完成でした。デザイナー(私)はひたすら、間違いを見逃さないよう集中集中。

外国に出かけた時に目にする日本語に対して「こんなに変だよ、おかしいよ」と笑っていたりする日本人。じゃあ、その逆もまたよくあることなんだろうと、私は思うようにしています。
母国語もままならない日本人が外国語を扱うことの難しさ、自分ひとりの仕事や楽しみならば言葉の責任はすべて自分にありますが、依頼されての仕事となれば言葉はすべて「クライアントが話す言葉」となります。

翻訳をする人の旅心、食いしん坊力、母国語である日本語のセンス、翻訳の仕事をどれだけ愛しているか(プライドという事ではなく)。
翻訳の方々にお会いする事はなかったのですが、そういったものが翻訳原稿からもにじみ出てきて、外国語に触れるデザインや編集の仕事は面白いなと感じました。

色々な職種の方に協力してもらいながら仕上げてゆくデザインの仕事。カメラマンが撮影する写真やライターが綴る文字、どれも人柄がはっきりと現れています。
翻訳を仕事とする人にもお会いしてみたい。
しっかりと組んで仕事をしたいと思える人との出会いがあれば、私のデザインの世界はまだまだ広がりそうです。

余談ですが、このお仕事を機に、日・英・中以外の言語ともお近づきになりたくなって、世間の10連休に備えて楽しそうな読み物を見つけました。
それは、フランス語の辞書(笑)
スマートフォンのアプリが実用的なのかもしれませんが(実際、語学を学ぶ方からはそちらを勧められました)、念のためにと本屋さんで手に取ってみたら、こちらが断然「たくさんの言葉がいっぺんに視野に入る」のです。
とりあえずはフランスの音楽の楽譜から単語を拾って遊んでみます。