世間の動きはどうなることかと、大騒ぎしていたこの10連休。私は例年通りのゴールデンウィーク引きこもりを予定していたのですが、東京に出かけてみることになりました。
というのも、リコーダーと音楽の指南を受けつつも、その一方でCDや広報制作のお仕事をさせていただいている守安功さん・雅子さんが、近江楽堂でコンサートをなさるということで。間もなくスタートするピアニストさんのCD制作打ち合わせもしたいしと、音楽半分お仕事半分の旅でした。
せっかくですから「出演の皆さんの表情、撮影しますよー」と、カメラマンの役目も確保。会場設営からリハーサル、本番最後まで、みっちりご一緒させていただきました。
ゲストも含め出演者の皆さまは、とにかくその空気感というか気配がまるごと美しく、奏でる音が身体に染み渡ります。近江楽堂の空間に広がる音の粒も、まるで目に見えるようで、特に、小さくささやくような音や声が清らかに響くのです。
(リハ中なので、カメラ抱えて背後からもめっちゃ寄ります。ええ、これが私の今日のお役目ですから!わーい!)
そして、ノンストップのリハから、なだれ込むように本番へ。
豪華なコンサートでありながら、守安さんのお人柄も炸裂で、ちょいちょいネタのようなトークが挟み込まれます。
その本番の最中で「デザイナーを紹介しまーす!」という余興(?)がありまして、『いきなりリコーダーを手渡され、アワアワしながらも暗譜で守安さんとばーーーっ!とデュエットを吹き逃げする』というお役目をいただいておりました。
まさか初めて入った近江楽堂で小芝居して、リコーダーを吹くことになるとは。
我が人生ますます油断大敵、備えあれば憂いなし。
またひとつ、大きな経験をさせていただきました。
(本番を経験しないことには前に進まないのよ…と、自分に言い聞かせる日々です。守安さんありがとう…次は噛まないようにがんばる…)
笑い声とたくさんの音楽が賑やかに満ちた会場には、舟越保武作『セシリア』と『聖マリア・マグダレナ』の姿がありました。
「ここで古楽を演奏する他の人たちとは違って、なんだか今日は陽気で楽しそうな人たちねぇ」と、微笑んでくれているような気がしたのは、私だけでしょうか。
さて、今度は場所を変えて、5月25日(土)にちょっと天理に参ります。
コンサートの主役はもちろん守安さんご夫妻ですが、「もうちょっと多めに曲を練習しといてね」ということで、私も笛を何本か持参して。
無茶振りにもめげない強い心と音楽の愛を信じて…はて、どんなことになるのやら。
とりあえず練習ですね(笑)