デザイナーに繁忙期があるかどうかはわかりませんが、私は例年9〜11月前半に歳末向けのデザイン制作でてんやわんやしていることが多いです。
(しかも今年は10月にコンサートを3本入れてしまった…! 某感染症対策で強制的に押さえ込まれていた音楽への衝動でしょうか…笑)
まずは「かつお節の丸俊」さんのお歳暮リーフレットをまとめさせていただきました。
商品数を多く持っていらっしゃるので、春のカタログの中からの選抜バージョンです。時季的に大きく動く商品も折り込みながら。
今年一年で、消費者の物の買い方や意識は大きく変わった(変えざるを得なかった)と思います。それに伴って、少しでも早く購入のインフラを整備すべしとの動きが激しかったと実感しています。
結果(売上)をすぐに出すこと。
データに基づいた戦略を立て、結果が出なかったらすぐに見直し、次の手を打つ。
デザイナーにも直球の仕事やスピードが求められましたし、それと同時に、写真や文字(文章)には訴求力や説得力のある表現、優しさであったり丁寧さが感じられるかが問われました。
急いでバタバタ作り上げた感が拭えない物は、お客様の心を慌てさせるだけの情報をばらまくことにしかならず、イメージダウンになりかねない。
情報がとっ散らかっている状態は、とにかく良くない。
落ち着け、落ち着け。
情報の整理整頓がデザイナーの本領と心得て、地道に作り続けた日々でした。
このまま年末へ向けて、世間も仕事もどうなりますやら。
考えたってどうにもなりません。
これが今年の気持ちの落とし所かと。
ふんだんにある有機野菜やかつお節を引っ張り出しての自作の手抜き鍋が、私の胃の腑を穏やかにしてくれていることだけは間違いないと思います。
しっかり食べて、睡眠とって、うがい手洗いを忘れずに。
基本に立ち返って2020年を終えたいと思います。