何時にもまして静かな年越しでした。
2021年の10月くらいからノンストップ。怒涛でしたと言えるほどの仕事量でしたが、12月半ばにはすべてが整いとりあえず一安心。
そんなところに鹿児島市立美術館で開催される「野イ忝宗男と桜島展」への企画出展参加と、全体の構成に関わることも打診され、「デザイナーの出動要請は一ヶ月前。これじゃやばいとなった時に呼ばれる」という事を思い出しました。
同じムサ美卒の先輩、己の生き方を貫いている野イ忝先生ですから、もちろん否はありません。
むしろ、見事に手が空いた今なら走ることが出来るのですから、幸先の良い2022年の始まりです。
お正月の支度はシンプルに。小さなお飾り餅をつき、身の回りにあるものや庭で実っている南天を集めて、玄関先を整えました。
さて、初日直前までひたすら「野イ忝宗男と桜島展」へ向けて、小品展示の準備を進めていきます。
今後の作品保護と整理のために、そっと気をつけながら封入作業。
絵画の大作に限らず、大量にある小さな素描からスケッチに至るまでどれもが美しい線で迷いなく描かれており、一枚一枚を整え日付を確認するたびに、私の心もその時に連れて行ってもらっているような感覚になってきます。
得難いお役目を頂戴しました。
手を動かし続けることの意味、積み重ねることの大切さに、感動のため息が漏れます。大いなる先輩方の生き様を見せつけられながら「私はまだまだ若輩者、がんばろう!」と思うのです。
野イ忝宗男と桜島展
2022年1月18日(火)~2022年1月23日(日)
9:30-18:00 *最終日は16:00まで
鹿児島市立美術館(鹿児島県鹿児島市城山町4-36)
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