梅雨が明けたと思ったら、一気に厳しい暑さが始まって、今度はお盆の入りを狙ったかのように長雨が続いています。
線状降水帯という単語をここ最近聞くようになりましたが、天気図の上に伸びている前線が全く動かず、同じ土地にずっと強い雨を降らせ続けています。
もう、どこにいたって、「数十年に一度の雨」が突然やってくるのです。
そして例の感染の棒グラフも、オリンピックを狙ったかのように数を積み上げています。
8月の初めにお仕事で南さつまの野間池漁港へ向かいました。
なんと今回は深海魚のお仕事なのです。
漁港独特の生臭さもないし、海からの風もベタベタしていない、とても爽やかな場所でした。
日差しによる暑さは厳しかったけれど、日陰にいれば大丈夫。
漁船が到着すると、すぐに計量が始まります。
揚げたてのタカエビは、スーパーに並んでいるものとは透明感が全然違います。
そして、底引きのタカエビ漁の“ついで”に入ってくるのが、たくさんの種類の深海魚たち。
船の上ですでに「エビ」と「その他」が分けられていて、今まではあらかたそのまま海に捨てていたそうです。美味しいのがあると分かってはいても、種類と大きさが多様すぎるとのこと。
丸い耳が可愛らしい「ミミイカ」!
(すごく美味しそう!!!)
なんとも言えない顔つきの「キホウボウ」!
ホウボウなので、唐揚げにするととても美味しいそうです。
「アタシを食べるんですね?」って、めっちゃ目が合いますけど(笑)
この虎のような模様と透明感は、クーラーボックスに詰めて持ち帰るほんの数時間で薄くなってしまいました。
今回のお仕事でクローズアップする5種類を選び出して(傷のない美人を選り抜きで)、イラストレーターさんに配達します。
お昼ご飯は漁港のすぐ近くにある食堂でした。
お刺身定食やあら炊きとはせず、私は「お魚フライ定食(600円!)」を選択。
だって、地元の魚のとれたて揚げたてフライに違いないですから。
200円追加でフライを倍にして欲しいくらい、サックサクで美味しかったです。
ただ、気になったのはお味噌汁。
美味しいんですよ、別に文句はないんです。
小さめの鯖を筒切りにしてゴロンと入っていて、あまり脂は乗ってなかったけれど、いい味してました。
ただ、漁港の冷凍庫の横でブロック氷に固めて積み上げられていた、養殖魚用のエサの鯖と…同じ大きさなんですよね(笑)
「いい鯖食べてるなー」と、海流も澱まない美しすぎる海で育つ養殖魚の味を、ついつい想像してしまったのでした。