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隠れ菓子製造業

なぜか私、菓子製造業で保健所の許可を取ったキッチンを持っています。
数年に渡って、週に一度とか隔週で出店をしていたのですが、継続するには噛み合ない部分が出てきたので、残念ながら現在はお休み中。

そんな頃に出会った方々は、日頃のデザインの仕事や、音楽の出会いとはまた違った関係性が生まれていて、「大切なお客さま」という感じなのです。皆さん朗らかでとっても食いしん坊(笑)
この方々との出会いのおかげで、本業であるデザインの仕事をしている時でも、常に手に取ってくださるお客さまをリアルに意識することが出来るんだと思っています。
作る側、売る側、買う側、あらゆる方向から自分自身が見ている感覚です。

閑話休題。
その頃から交流のあるお客さまから「花さんの焼くスコーンが食べたいよ〜!」とリクエストいただき、その日のうちにとりまとめの数の連絡が来ました。
とりあえず80個くらい…!?
これはもう立派な頒布会ですね。

私は趣味でお菓子づくりをしない性分なので、お客さまが仕事スイッチを押してくださいました。
たくさんだったら…焼きます。

3種類のレーズンをマイヤーズラムに漬け込み、甘夏の自家製ジャムを開け、フレッシュパイナップルを刻み、と、スコーンのフレーバーを3種類仕込みました。

何よりの贅沢は、焼き上がる時にオーブンから広がる最高の香り。
私が一番好きな瞬間です。


ヨーグルトをたっぷり使ったのと、パイナップルがフレッシュなので、一種類だけなんだか巨大に焼き上がりました。
サクッと立ち上がらず、ショートブレッドなのかビスケットなのか(笑)

朝から焼いて、その日のうちに集まっての賑やかな頒布会となりました。

たくさんの粉(2kgを超えました!)を手でまとめて焼き上げていく楽しさ、その手の感触…私ももう少しそんな時間を取らなきゃいけませんね。

ちゃんと仕事にしてくださって、幸せな機会をいただくことが出来ました。
ありがとうございました。