薩摩切子作家 中根櫻龜さんの個展が、昨夏の日本橋三越に続き、福岡三越で開催されます。
今回もポスター、リーフレット、図録(作品集)など、ディレクションと制作を担当させていただいています。
先行して仕上がったポスターとリーフレットは、黄色が復元されて30周年にあたるということもあり、光輝く黄色の作品を主役に取り上げました。
本物の美しさをそのままに撮影するカメラマンもすごいのですが、印刷の調整力もまた、感動的でした。
リーフレットの本紙色校では、掲載作品のほとんどがOKではあるものの、黄色の方向性が違うということで、実物を添えての色校返し。百聞は一見に如かず。
「はい、わかりました。こっちの黄色ですね!」
…で、見事に再現されました。
ポスターでは青が引っかかったのですが、こちらの色の方向性分析も、実物と見比べていただいたら一発で解決。
関係者一同「すげぇ…」(←全員女性ですw)で校了でした。
透明感ある美しいガラスの輝きを、沈み込むはずの紙の上にインクで乗せてくださる職人力、いつもがっちり支えてくださって感謝です。
さて、夏の会期に合わせて、迫力ある図録の編集が間もなく開始です。
素敵な作品とたくさんにらめっこすることになるので、目が肥えて、ほんと、困ってしまいます(笑)