数年ぶりに自宅藪庭の梅で梅干しを漬けています。
収穫やお天気のタイミング、つい依怙贔屓してしまう桃と時期が丸かぶり、たいした作業ではないけれどやるとなったら勢いが必要…などなど。以前からせっせと毎年漬けていたので、まだ在庫があるのも、梅干しを漬けない立派な言い訳になっていました。
でも、今年の梅は見るからにおいしそうで。
ふっくら美人で、樹上完熟しているし、ピークを逃したら後悔しそうな気分がむくむく。
たまたま家にいた相方にバシバシと叩いてもらって、あっという間に収穫完了。
6キロもあれば、そこまで大事ではあるまい。
6月初めに18%の塩で漬けて、約一ヶ月後の本日、赤紫蘇を揉んで入れました。
鮮度のいい赤紫蘇を買いに走り、一枚ずつ葉をむしり、跳ね返った泥やホコリを洗い流し、軽く乾かして塩でむぎゅむぎゅ、親の敵とばかりに揉む、灰汁を絞る。
上がっていた梅酢でほぐして奇麗な赤にうっとりしながら、梅の上に乗せてゆきます。
じっくりと色が染み込んでいきます。
重石代わりに使っているのは、新納征史郎さんの大皿…!(←無礼者)
だって、使っている琺瑯のために測ったかのように、ぴったりなんだもん。
世に出回る梅干しのいかがわしい味と値段に納得がゆかず、自分で漬けるようになってからずいぶんと経ちます。
今の家の藪庭には梅の古木が2本あり、全部真面目に収穫していたら大変なことになってしまいます。なりはじめ、落ちはじめの梅は体力がないことが多く、見過ごしを決め込みます。
樹上で粘って落ちて来ない大柄美人が増えたタイミングを狙うのが、結果として良いようです。
あとは土用干しの頃に、桜島が噴火しないことを祈るのみ。
鹿児島の梅干しづくりあるあるは、「火山灰で台無し!」「干せない!」です。
切に祈っております。