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「日々是好日」下堂園の冬

新茶とお歳暮。

下堂園さんとのお仕事は、この大きな二つの節目をずっと繰り返しながら続いています。
同じような天候や気候、状況だったことは一度もなく、社会もどんどん変化を続け、その時々の空気感に応えながら、「お元気ですか?」のお便りを届けるように作り続けてきました。

この冬向けの編集会議では、敷き詰められた野苺の日本画に、いくつかのタイトル候補の中から「日々是好日」という言葉が選ばれました。

毎日毎日が無事でよい日でありますように。

思いのままにならないことが長引くほどに、この言葉がいかに大切で、ありがたいことかと感じます。


この冬も、お茶と「丸俊」さんとのコラボレーションが続いています。


ボトリング吟穣茶のクリスマス仕様も掲載するにあたり、担当の方と「何かが足りないんですよね」という話になりました。ちなみにボトルデザインは私ではなく、あくまでもこの広報紙の編集デザイナーという立場です。

「キラキラしたボトルチャームが欲しいかも」

という話が飛び出して、そこから限定100個のチャーム探しが始まりました。
市販品ではなく、小さくても本物がいいですよね、ということで(途中経過は端折りますが)ブロカントのガラスチャームに辿り着きました。

鹿児島で頼れるブロカントといえば、松山芽衣子さん。→入り口はこちらから
仙巌園横のスタバで実物を確認させていただいたところ「吟穣茶に似合いすぎる…」とため息ものでした。すぐに現場から写真を送って即決!(下堂園さんも本当にご判断が早いんです・笑)

話が始まってからここまで、だいたい24時間(笑)
ギリギリセーフで実現→ボトル撮影→編集→本紙色校→印刷→納品!

自分でも「ただでさえスケジュールが押してる時に、やること増やして何やってるんだ〜」と思わないでもありませんが。大きな動きをするメインの商品(売れ筋商品)だけではなく、一度きりの商品であったとしても、心に残る人が一人いるかもしれない。

魂は細部にこそ宿る。

それがものを作る人間に染み付いている、厄介な性分なのかもしれません。

それはそれとして、いっぱい売れて欲しい!という気持ちに嘘はありません。おいしく飲み続けられるお茶だからこそ、私のお仕事はこうして続いているのです。

下堂園さんのお茶、こちらからどうぞ