0

「かつお節の丸俊」お中元カタログ

2020年からはじまった「丸俊」さんのカタログ制作ですが、ついに「お中元も作りましょう〜」ということになりました。
わぁ!(←けっこう大仕事なもので…汗)

撮影は別としても、データ作成や編集作業はすべて「いつも私一人」です。
一字一句、レイアウトの微調整、写真の差し替えなどなど、すべてが私の手作業。なんでしょうか、この地道な職人っぷり(笑)

昨年のお歳暮撮影の時に表紙写真は先撮りしていたため、デザインを涼し気な雰囲気に落とし込み、本文(中身)の編集作業に取り掛かりました。


※ページが多いので紙質は滑らかでちょっと薄め。めくりやすいようにしています。

お値段の変更や商品の差し替え、レシピ変更など細かい作業があるのですが、2020年のデザイン大変更から地道にいい写真を揃えてもらうようにしていましたので、今となってはもう大きな混乱はありません。
丸俊さんの担当の方もすっかり要領を得てくださって、原稿の抜けや校正漏れもなく、素晴らしいやり取りで進行することが出来ました。

カタログのボリュームになると、担当してくださっている方もかなり消耗します。
校正のやり取りでパニックにならないとか、キレて不機嫌にならないとか、間違いをもれなくいっぺんに(五月雨式ではなく)指摘してくださるって、とても大切なことなのです。
お互いに「がんばるぞ!おー!」という感じで、タッグを組んでゴールを目指すのです。

別ページの下堂園さんのお茶に関しても同じことなのですが、「商品を買っていただくためのデザイン」は、その企業の商品をすべて自分の中に落とし込めているかがとても大切です。
「この商品はこっちのグループで、これとこれは組み合わせて売ったほうがいけそうだな」と、言われなくてもレイアウトできるくらいにはなっておかないと、収まりの悪いデザインになってしまいます。

その商品特性を理解し味を覚えていかないと、添えられる言葉は「どれがどれなんだか意味不明」な似たりよったりの説明になりがちです。
どんな素材や製法で作られているのかも知っておかなければ、言葉の選択を間違えたり、薄っぺらな単語の羅列になりかねません。

カタログや商品案内など、お客様の手元に届く紙の印刷物は繰り返し読まれますので、きちんと仕上げることがとても大切です。
作る側として至極当たり前のことなのですが、このご時世のSNSの見せ方や書き方に慣れてしまうとうっかり「作り流して」しまいそうになります。

世間がどうであろうと抜かりなくしっかり作り込む習慣や体力は、デザイナーの基本として低下させてはいけないと思う昨今です。